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医療療養病棟

医療療養病棟について

脳梗塞や内科疾患等により医療的な処置が必要となり、日常生活に介助が必要な患者様が多く入院されています。近年では悪性腫瘍等の患者様も多く、BSC(Best Supportive Care)を念頭に患者様の全身の状態に応じた治療や看護・介護・リハビリテーションを実施しています。また、患者様・ご家族様の意向や希望に寄り添いながら個別性のある看護・介護を提供できるよう、認知症ケア・排尿ケア・終末期ケア等のチームを作り、病棟全体で取り組んでいます。また平成26年より「在宅復帰機能強化加算」を取得し、在宅退院を希望されている患者様に看護や介護、リハビリテーション、地域医療連携室など多職種と連携しながら在宅支援を積極的に支援しています。

一人ひとりを大切に…個別性のある入院生活を支援できるよう取り組んでいます

認知症ケア

認知症の症状による不安感や混乱を生じることなく患者様が落ち着いて過ごすことができるよう、関わり方をスタッフ全体で共有しながら、個々の患者様に関わりを持っています。また、よりよいケアにつながるようチームとして症例検討会も実施しながら取り組んでいます。

排尿ケア

患者様一人ひとりの尊厳を維持できるよう可能な限りトイレでの排泄ができるように支援しております。バルンカテーテルが留置されている患者様には医師や看護師、セラピスト等の多職種でカンファレンスを行い、バルンカテーテルを抜去することやトイレでの排泄が可能となるよう支援しています。

褥瘡対策ケア

入院された患者様全員に褥瘡に関する危険因子評価を実施し、個別性に合った予防対策・治療・ケア計画を実施しています。高機能エアマットレスや体圧分散クッションなどを多く導入しており、患者様に合ったポジショニングを実施し、褥瘡予防や悪化防止に努めています。また治癒課程の適切な時期に局所陰圧閉鎖療法を行い、治癒促進につなげています。
また褥瘡対策としてチームで活動しており、常に新しい知識と技術を身につけ、病棟スタッフへ助言・指導を行い、適切なケアを実施しています。多職種が協働してラウンドを行い、処置だけでなく、ポジショニングや栄養管理などもスタッフと共有し、効果的に活動しています。

振り返りカンファレンス

退院された患者様についても定期的に振り返りカンファレンスを実施し、「入院中に患者様に提供できたケアは適切であったか、より良い支援を行うためにはどのようなことができれば良いのか」等を話し合い、病棟スタッフ全員で日々の患者様のより良いケアに向けて取り組んでいます。

歯科衛生士による口腔ケアと食への支援

「口から食事が摂れなくても、気持ちの良い口で穏やかに過ごしていただきたい。」
歯科衛生士による口腔ケアを提供しており、誤嚥性肺炎の予防とともに人としての尊厳を守ることを大切にしています。また、多職種間で連携しながら、少しでも口から食べることが可能となるよう支援しています。

患者様もスタッフも安心・安全なケアを提供できるよう取り組んでいます

スキンケア

年齢を重ねることで皮膚が傷つきやすい患者様に対して介助方法の工夫や傷を作らないような環境調整など、スタッフの知識やケア技術の向上につながる勉強会や研修を実施しています。取り組みにより患者様の皮膚トラブル発生率も低下しています。

ノーリフティング

「患者様の安心・安全とスタッフの身体的負担の軽減」を基本方針に患者様もスタッフも安心・安全にケアが提供できるよう、福祉機器を導入しています。職員教育を行いながら、安心・安全な職場環境作りを推奨しています。

リフトでの移乗

グローブでの体位変換

腰痛体操

快適に過ごせる病棟環境の提供を目指しています

入浴は患者様にとって入院生活の中で楽しみの一つであり、ストレッチャーに寝たままでゆっくりと入浴ができる特殊浴槽を導入しております。
日当たりがよく緑豊かな浴室環境の中で安心して入浴できる特殊浴槽はリラックス効果もあり、患者様からも「気持ちがよい」とお声をいただいております。

療養病棟でも充実したリハビリテーションを行います

療養病棟では障害の重症度に関わらず、積極的にリハビリテーションを行っています。
「寝たきりにさせない」を目標に可能なかぎり離床をしていただき、身体機能や認知機能の維持・改善ができるよう取り組んでいます。ご自身で離床することが難しい方でもご希望される生活の実現に向けて寄り添いながらリハビリテーションを実施いたします。